テストケース、どのように管理していますでしょうか。
Excel での管理から Test Management for Jira を 2 か月程度使用した所感と運用についてつらつらまとめていきたいと思います。
シンプルでパワフルな機能が多く、かつ他のテスト管理ツールに比べると割安で個人的に Excel 管理から置き換えたいなぁという印象でした。
現状日本語には対応していませんが、あくまでキーワードとして出てくるので、置き換えていただければ。
Test Management for Jira とは
Test Management for Jira は、ワークフローアプリ Jira のサードパーティー製プラグインになります。
Jira 自体の紹介は割愛させていただきたいと思います。
ワークフロー内にテスト管理も一緒にセットで行うことで、開発、テスト、リリースまでを同じプラットフォーム内で実現できるのでいいよねって感じの話でした。
今まで使った機能
検索、タスク紐づけ、履歴管理、環境フラグ、Excel 入力、Excel 出力、レポート出力
ゆくゆくは使いたい機能
CI/CD ツール連携
いいところ
差分がとれる
Excel で管理すると hogehoge_20200120.xls とかなってしまうので、履歴を残しつつ一元管理できるのは良い。(表とかだとちょっと差分がカッコ悪いけど、文字なら大丈夫です。)
同じテスト計画で環境だけ変えるといった使い方ができる
これは、Test Case、Test Plan、Test Cycle の概念になってくるのでまぁ標準でついてますよっていう感じです。
図で分かるように、Test Plan を立てて、Test Cycle を回す感じですね。
環境ごとにファイルを用意してもいいですが、後から Test Plan を変更することもできるので、追加のテストが発生しても、ファイルが肥大化しにくい感じです。
レポート機能
どのテストツールでもレポート機能は充実しているのでないと不便であると便利です。
検索・Jira との連携
この辺りはどのツールでもそうですが、Excel だと複数またがって探せないのと、紐づけが大変なので、ツールがあると資産が埋もれず活用しやすい状態になるので良いです。
Excel との相性がそこそこいい
テーブル貼り付け、Excel 出力(書式等はリセット)対応しています。
テーブル貼り付け
ユニットテストのテストデータは、大きめの処理であれば一旦 Excel のテーブルに書いてから VBA で配列に書き起こしているので、テーブルのセルを保持したまま貼り付けることができるのはとても助かります。
※ただし、貼り付け時に書式を保持するかどうかポップアップが開かれます(keep or clean)。この時に clean を選択しないと report output (detail)時の書式がページ内に収まらなかったりします。(サポートの人ありがとう!)
Excel 出力
テストデータを Excel 形式で出力する方法もあります。
ただし、書式はリセットされ 1 つのセルに 1 つの文字列として入るので、テーブルの文字列情報だけが残る感じです。あくまで緊急避難的な用途が近いかなぁと思いました。(もしくは出力に備えてもっと小さ目のケースを書いていく感じ)
気になるところ
英語がデフォルトなところ。
サブスクリプションなので稟議が大変。(オンプレミスだと買い切りなのでそっちを使うのも手 10 人までなら 1190 円)
サポートについて
英語ですが 1 営業日以内に返信が頂けました。時差のためか夜 9 時頃に返信があるので、1 日 1 通ずつやっていってサポートいただける感じです。サポートの方も親切で、エンジニアの方へのエスカレーションの場合もあるとのことでした。情報が少ないのでありがたいです。
日本語対応や、テストデータの完全エクスポートはまだ対応していないみたいです。
まとめ 管理ツールは良いぞー
RPA チックな感じですが、管理ツールで間接業務を減らして、情報も集めて、付加価値の高い仕事をするというツールです。オンプレミス用あれば本 1 冊分で末永く利用できます。ノウハウも溜めつつ、コストカットもしつつ、いいですね!
1 月 25 日の座談会でも Jira の話をもうちょっとします!よろしくお願いします!